オルガズム 女性のクライマックスとは?

複雑怪奇なオルガズムの成り立ち

はっきり言って、女性のオルガズムはひじょうにあいまいなものだ。男性には射精という明確なクライマックスがあるが、女性のクライマックスになると、なにを基準に計ればいいのかさえもはっきりしていない。その感じ方も、頭の中がからっぽになる・からだが宙に浮く・全身が熱く火照るなど人それぞれ。一回のセックスで数回のオルガズムを得ちれる女性がいれぱ、ある程度の性交経験かあっても一度もオルガズムを感じたことがないという女性も存在する。また、性交を始めてからオルガズムに到達するまでの時間も、一~二分から三十分以上必要という人まで著しい個人差がある。オルガズムそのものの長さも、ほんの数秒で終わってしまうものから三十秒あまりも継続されるものまで、さまざまなパターンがみられる。オルガズムを得られる女性でも、その日の体調や気分によって怏感の深さが左右され、コンディションが思わしくないときにはオルガズムを感じられないままセックスが終了してしまうこともある。女性のオルガズムは掴みどころがないといったのは、こうしたゆえんからなのである。

オルガズムの仕組みは、性的な刺激によって快感が高まり、それが最高潮に達したときにおとずれる。男性が性的刺激にすぐ反応するのに対して、女性の興奮はゆるやかなカーブを描いて上昇していく。膣粘膜の充血がさらに進んで膣壁が肥大するために、男性はより強力なぺニスのしめつけを感じるようになる。小陰唇も充血して口を広げたようになってペニスにからみつく。その一方、膣の奥では精予をみちびくために子宮口が開き、膣壁は精液を溜めるために空洞のように広がっていく。そしてクライマックスへ達すると、膣口周囲の膣括約筋がけいれんを起こしたように〇・八秒間隔で収縮を繰り返す。この収縮は、男性が射精するときに尿道括約筋が〇・八秒問隔で収縮するのに相対する性的な反応である。このとき、脳波は強い感覚刺激によって発生するシータ波を描いていると言われている。

これで女性のクライマリクスが終わったわけではない。男性は射精したら急激に興奮が冷めていくが、女性の場合は、興奮の高まりがゆるやかだったのと同じように、オルガズムの衰退もゆっくりと進んでいく。充血していた膣や小陰唇がしだいに元へ戻り、子宮口も口を閉ざしていくオルガズムの深さにもよるが、女性性器全体が平常の状態に戻るまでに二十~三十分は必要だ。大半の女性が後戯を重要視するのは、このような身体的な特徴に起因していると思われる。

どうしたらオルガズムを得られるのか?

女性の場合は、ある程度の性体験を経なければオルガズムを感じることはむずかしい。中には初体験でオルガズムを感じたという女性もいるが、大半の人がヴァギナへの挿入でオルガズムを得られるようになったのは日常的にセックスをおこなうようになってからと答えている。それまではクリトリス刺激によるオルガズムが中心のようだ。

もっとも望ましいセックスとは、男性の射精と女性のオルガズムが同時に爆発するものだろう。

しかし、現実にはなかなかそうもいかない。すでに述べたとおり、男性の高まり方が急激なのに対して女性はゆるやかに興奮する傾向が強いため、男性が挿入に入ろうというときにはまだ夂性の準備が軽っていない場合がある。また、女性がオルガズムへ達するまで男性が射精をこらえなければならない状況もある。男性が一人よがりのセックスをしていると、女性はいっもオルガズムを得られないままで終わってしまうのだ。心優しい女性は、男性を傷つけまいとする気持ちからオルガズムに達した振りをするようだが、それではなんの解決にもならない。セックスは、男と女の共同作業なのだ。すばらしいオルガズムを生み出すためには、二人の協力が不可欠なのである。

オルガズムまずは、女性と男性で興奮のプロセスが違っていることを認識して、その差を埋めるようにセックスを展開させることが必要だろう。女性をオルガズムへみちびこうとするなら、男性はできるだけ挿入を遅らせることだ。前戯にたっぷりと時間をかけ、指や舌だけで女性をオルガズムか、それに近い状態まで押し上げるようにする。そうしてから初めてペニスを膣に当てて、ゆっくりと挿入していくのである。ヴァギナの感覚が発達している女性ならふつうのビストン運動でかまわないが、性体験が未熟なクリトリス性感にかたむきがちな女性の場合は、男性はぺつスを深く挿入したら恥骨を女性の恥骨に押しつけるようにして円運動をするといい。こうすれば、ヴァギナと同時にクりトリスが刺激されてオルガズムを感じやすくなる。射精は、女性のオルガズムと同時か、すこし遅れてが望ましい。もし早めに射精してしまったら、後戯でその分を補うようにする。

とはいっても、男性にとって、女性が本当に感じているのかは、ひじょうに気になるところ。そこで、簡単なオルガズムの見分け方を紹介しよう。まず、膣口の〇・八秒間隔の収縮。女性がいくら膣口をしめつけても、意図的にけいれんのような収縮を起こすことは不可能である。ペニスにからみつく膣壁がこまかく震えていれば、彼女はオルガズムを感じていると思って間違いない。

もうひとつ、オルガズム直後の興奮が静まる時期に女性の全身に発汗が見られれば、その高まリは本物である。これは、精神的発汗と呼ばれる現象だ。どんなに派手な演技をしていても、ほんとうのオルガズムに達していなければ全身に多量の発汗が起こることはない。これらの事象を目安にして女性のオルガズムの度合いを推し量ることができるのである。

たしかにオルガズムはすばらしい感覚だが、それだけを目的にセックスをしたのでは、あまりにも昧気ないものになってしまう。男性主体のセックスがあれば、女性主体のセックスがあり、オルガズムを抜きにした二人の関係を親密にするためのセックスもあるはずだ。オルガズムだけにこだわっても意味がない。性生活の中でいかにおたがいの欲求を満足させるか、この点をポイントに二人がさまざまな努力をしていくことが大切なのではないだろうか。

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