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女性性器の形 男性の欲望が集まる秘密の花園

女性性器にまつわるジンクスを解きあかす

女性性器は生理が始まる十歳頃から急速に成熟していく。少女期の大陰唇は平べったく、小陰唇も大陰唇の問に隠れるほどの大きさしかない。それが思春期になると、女性ホルモンの影響で大陰唇がふっくらと艦り上がり、小陰唇は肥大して大陰唇の間から外部に露出してくる。恥丘から大陰唇にかけては陰毛が生えるようになる。また、体内では子宮および子宮内膜が発達、卵巣の機能も安定して定期的な排卵(月経)が起こる。性器の形成は、だいたい十八~二十歳で終了する。

昔から女性性器の形状には、いろいろな珍説・奇説がつきまとってきた。

小陰唇が黒い、あるいは大きな女性は性体験が豊富だ”確かに、少女期の小陰唇は肌色か鮮やかなピンク色をしていた。それが、年齢を重ねるにつれて黒ずみ、三十代も後半になると肥大した小陰唇があかちさまに口を広げたようになっていく。とうせん歳を取ればセックスの同数も積み重ねられているわけだから、この言葉もあながち間違いとは言い切れないかもしれない。しかし、セックスに未熟な若い女性の中にも、小陰唇が黒ずんでいたり、左右に広がっている人はたくさんいる。小陰唇が黒ずむのは、年齢とともにメラニン色素が沈着するのが原因で、性体験の量とはまったく関係ない。小陰唇の肥大も、その人の体質によるものである。一人一人の容姿が異なっているのと同じように、女性性器の形もその女性が生まれ持った個性の表れなのだ。先の言葉を真に受けてあらぬ想像を動かせるのは、なんともおろかしい行為といぅほかない。

女大陰唇がふっくらしていると感度がいい”これは、たんに性器全体の見た目のよさから言われるようになったのではないだろうか。第二次性徴によって大陰唇に脂肪がつき始め、出産を経験するとさらにその脂肪組織内の毛細血管が発達する。出産未経験の女性の場合、性的な興奮が高まると性器周辺の筋肉が緊張して、ふっくらと盛り上がっていた大陰唇を偏平に引っ張ってしまう。この状態がオルガズムの終了まで続くことになる。ところが、出産経験者になると大陰唇内部の毛細血管が発達しているため、興奮とともにこの毛細血管の充血が始まり、大陰唇を二~三倍に大きく腫れ上がらせるようになる。パートナーが出産未経験の場合、愛撫の途中で大陰唇が平べったくなってきたら、それだけ大きな快感を感じているのだと思って間違いない。逆に経産婦とのセックスで大陰唇がふくらまなければ、彼女はあまり興奮していないということになる。もちろん、これら大陰唇の変化には個人差があるので、パートナーの体質を兄極めてから判断することが肝心。ともかく、大陰唇がふっくらしていょうがいまいが、感度の善し悪しにはまったく関係ないのである。

性器の形態陰毛が濃い女性は、情が深い”はっきりいって、何の根拠もない。陰毛か濃いことをコンプレックスに感じている女性の場合、それか元で男性から嫌われないようにとセックスでいろいろ尽くしたことから、こんな戯言が生まれたのかもしれない。しかし、それはすべて、その女性の性格によるものだ。陰毛の濃さは、体内で分泌される男性ホルモンの量に関係している。といっても、男性ホルモンが多いから男っぽい態度になるわけではない。体毛が濃くなる、筋肉がつくなどの身体的な特徴に若干の影響が現われるだけだ。陰毛の濃度で性格を判断されたのでは、女性の方こそたまったものではない。陰毛の濃さもそうだが、逆三角形、長方形、ひし形など生え方も人それぞれ。そんな瑣末な部分で女性の性格を判断しようなどというのは、まことにおこがましい話である。ただ、陰毛の根元はひじょうに鋭敏な性感覚を秘めている。くわしくは愛撫の章で解説するが、恥丘はもとより、大陰啓やアヌスの周辺部まで陰毛が生えていれば、それだけ性感帯が広範囲に分布していることになる。情の深さは分からないが、陰毛が濃い女性は豊かな性感帯を持っていると思ってまず間違いないだろう。

クリトリスは大きいほど敏感だ”クリトリスは、男性のペニスの亀頭にあたる部分で、興奮とともに充血・勃起を引き起こすことはよく知られている。そのためなのか、セックスの最中にクリトリスが大きくふくらむと、男性は、女性が感じている証拠だと思って大よろこび。果ては、大きく勃起すれば、それだけ感度がすぐれているのだと錯覚するようになる。先の言葉も、だいたいこんな経緯から生まれたものだろう。しかし、実際には、クリトリスの感度は、その大小・形とまった〈関係が無い。日本人女性のクリトリスの平均値は五~七ミり。クリトリス本体が大きく勃起して包皮から顔をのぞかせる人がいれば、勃起してもさほど膨張せず包皮にくるまれたままの人もいて、その変化のパターンはさまぎま。しかし、クリトリスの小さな突起の中に、ペニスの亀頭と同じ量の血管と神経組織が集中していることを思えば、女性が感じている快感にそれほど大きな差があるはずはない。クりトリスが勃起しないからと無理に包皮をむき上げるような行為は、女性をよろこばせるどころか、苦痛を与えるだけで終わってしまう。女性最高の性感帯でぁるクリトリスは、包皮の上からの刺激にも充分に反応するのである。

上つきには名器が多い”いまだにこんな戯言を信じている男性がいるとしたら、その人は極端な性知識不足である。まず、上つき・下つきがどういうものなのかがはっきりしない。女性が直立姿勢を取ったとき、前方から性器が兄えれば上つき、見えなければ下つきという説があれば、膣口の下端からアヌスまでの距離が三~四センチを基準に、それ以上なら上つき、それ以下なら下つきという説もある。クリトリスとアヌスを結ぷ線の中心から膣口がどれだけずれているかで計るという説もある。要するに、上つき・下つき自体がどんなものなのかも定まっていないのだ。正常位が好まれた昔は、性器が前方に位置している方がぺニスと膣の深い結合が可能で、男性の恥骨がクリトリスを圧迫して女性の性感を引き出すのに有効だったのだろう。しかし、いろいろなセックスのバリエーションを楽しむようになった現代に、上つき名器という方程式を持ちこむのはまったく意味がない。パートナーの女性の体型に合わせた体位や愛撫をおこなえば、上つきでも下つきでも立派な名器になり得るのである。

女性性器にまつわる通説は、この他にもたくさんある。が、そのどれを取っても、ここに紹介したような明確な根拠のないものばかりである。女性の性器は、その女性の存在と鬪様に、この世にたったひとつしかない宝物なのだ。あやふやな性情報にまどわされて女性を傷つけることは、男性としてもつとも恥ずぺき行為である。女性のありのままの姿を受け入れ、愛情を注いであげることが、男性の取るべき態度なのではないだろうか。その姿勢が、女性性器を豊かに成熟させていくのである。

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