服装倒錯症とは

読んで字のとおり、男性が女性の洋服を着たり、 大人が幼児の格好をするような、特異な服装によ って性的興奮を感じるのが服装倒錯症である。

男性が女性の格好をするのは女装のオカマ、女 性が男性の格好をするのは男装のレズを連想してしまぅので、服装倒錯症=同性愛と勘違いしがち だが、両者に密接な関連こそあるものの、その発 生はまったく別物である。男性が男性に、女性が 女性に欲望を感じる同性愛は、おたがいがパート ナーを同性とみなしているのだから服装倒錯をと もなう必要はどこにもない。しかし、その人が自 分の性を否定していると、必ずといつていいほど 服装倒錯をともなつてくる。ただし、これはその男性が自分のことを女性だと思っている、あるい は女性が自分は男性だと思っているわけだから、 その人にしてみれば服装倒錯は自分のアイデンテ イテイを表すひとつの手段で、精神的には同性愛 ょり異性愛の趣きが強いことになる。服装倒錯が 進んで異性の服装を着けるだけでは満足できなく なると、自分の存在自体に耐えられなくなって、 本物の異性に変身するために性転換手術へ踏み切 るょぅになつていく。

このほか、自分の性を否定するのではなく、異 性の服装そのものに興奮するフHテイシズム傾向 の服装倒錯症もある。服装を変え、化粧をほどこ した自分の姿に心酔するナルシシズムと、その姿 を他人に見せる露出願望が複雑にまざりあって性 的興奮をぅながしている。

この場合、服装を変える行為がセックスの代償になっているので、異性とのセックスを求めることは滅多にない。この欲望はほとんどオナニーで解消されていく。

服装倒錯のひとつで、幼児の服装に欲望を向け るのは、被支配状況にあこがれるマゾヒズム性が 強いと思われる。これは、社会生活のさまざまなしがらみを忘れて子供の頃のように大人の庇護の 下で安心したいといぅ願望の表れであり、ふだん から大きなストレスを受 けている社会的地位の高 い男性に多くみられる。 この症例が女性に少ない のは、女注は日頃から男 I 性に甘え隸属することに I 貫れているのと、もともと子供を生み育てる母性 愛がそなわっているため に、わざわざ幼児に変身する欲望を感じないためであろう。ほかの服装倒錯がひじょうに個人的な性衝動なのに対して、幼児服装倒錯は自分のスタィルを変えるだけでは満足できすベヒーヘッドに寝ているところをあや してもらつたり、おしやぶりをくわえさせてもら ったり、女性の胸に抱かれてゆすられたり、果て はオムツを着けて排便をしてその後始末をしても らうのを楽しみにするといった、対人関係でも幼 児らしく扱ってもらおうとするのが特徴である。 その人にしてみれば子供に戻っているのだから、 当然セックスを求めることはなく、オナニーや性器愛撫などの行為も行われることはほとんどない。

服装倒錯まではいかなくても、人間誰しもふだんの自分から脱皮したいという変身願望を秘めて いるもの。服装倒錯が一人歩きをして服装を変えると同時に人格までも別入になってしまうと問題 があるが、ちよっとした遊び心で女装したり男装 したり、子供になってみるくらいなら誰に迷惑をかけるわけでもなし、さして気にすることはないだろう。

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